横浜での1日デート
朝、横浜駅のドトールで待ち合わせ。
そこには、平日の日常があふれんばかりに混み合っていた。
タバコをすわない彼女を、喫煙席につれこんでしまった。
彼女は、嫌な顔ひとつせず、なんの文句も言わないで、当たり前のように来てくれる。
いま考えると、身勝手で申し訳ない気持ちになってしまう。
横浜での1日デート
朝、横浜駅のドトールで待ち合わせ。
そこには、平日の日常があふれんばかりに混み合っていた。
タバコをすわない彼女を、喫煙席につれこんでしまった。
彼女は、嫌な顔ひとつせず、なんの文句も言わないで、当たり前のように来てくれる。
いま考えると、身勝手で申し訳ない気持ちになってしまう。
ホテルを出る瞬間まで
どこに行くか決めてなくて。
それくらい、ふたりみだらなことに夢中になってた。
ここから行ける夜景のきれいなところ。
「赤レンガ倉庫でクリスマスのイベントやってるよね?」
彼のその一言で行く場所は決定。
彼には最初から包み隠さず私のことを話した。
高校時代、彼の先輩と付き合っていた時のこと、
社会人時代、後輩であり彼の先輩と付き合っていた時のこと、
離婚の後、付き合った人にDVを受けたこと、
そのトラウマからバイセクシャルになったこと、
出張ホストYとの出合った経緯から関係性。
再婚前、優しく支えてくれていた15歳年上の人との不倫。
そして、再婚し、幸せに暮らしていること。
離婚の後は精神的に病み、
生きていくため、自立するため、必死だった。
少しずつ自分に自信を持っていく経緯に、私の経験は全て必要不可欠だった。
高校時代、優等生気取りでいたから・・本当は彼には知られたくないはずだけど、
彼には包み隠さず話した。
それを全て理解してくれ、その全ての私を包み込んでくれた。
そのあと、多分彼に身体を洗ってもらったのだと思う。
そして、タオルを巻いてベットにいくところしか覚えていない。
でもその後も記憶は定かじゃなくて。
私が彼を攻めたような気がする。
「そんなとこ舐められたことないよ」という彼の甘い声だけが耳に残ってる。
張りのある肌。
筋肉質でたくましい胸と腕。
舌と唇を這わせているだけで、こっちの方がおかしくなりそうになる。
大森での彼との逢瀬のとき、
あの時書かなかったこと。
あの時彼は私の奥まで入ってこれなかった。
横浜市内のビジネスホテル。
予約をした際に、メンバーズカードを作っておいた。
フロントで宿泊カードに細かい記入をしなくて済む。
彼はずっとそばにいてくれた。
シーバスは、横浜駅東口~みなとみらい~赤レンガ倉庫~山下公園と運行されている。
駆け足で風景を見るのなら、このコースはお勧めで、
女友達ともよく利用している。
横浜は疎くて・・・という彼には、絶対に喜んでもらえると思い選んだコース。
彼は本当に喜んでくれて、
まるで遠足に来ている小学生。
横浜デートにすっかりはまってしまったよう。
私自身見慣れた風景ではあるけど、
彼と一緒にすごす横浜は、
特別なものになろうとしていた。
待ち合わせは横浜駅のドトール。
彼は寝坊し、私は電車の乗り継ぎを間違えて、
待ち合わせ時間の9時より10分ほど遅れて到着した。
ついてすぐ喫煙コーナーを覗くがいない。
すぐにLINEが入る。
「喫煙コーナーにいるよ。」
え、いつの間に・・。違うドトールあったかな?と思いつつ、
外から中をのぞいたら、ちゃんとそこに彼がいた。
きっと湧いて出てきたんだと、笑ってしまう。
紡ぐ(つむぐ)
いく本もの細い繊維をつなぎ、よりをかけて糸にすること。
結う(ゆう)
糸と糸を、まとまるように結ぶこと。
それぞれに、人生のいろいろな経験を積み重ね、紡いできたふたりの糸。
ランチデートのあと、会社をサボってそのままどこかに行ってしまいたいと思った。
平日の昼間、彼女と手を繋いで、オフィス街や公園や、買い物や食事。
他の人からみれば、ふつうのふたりが、ふつうにデートしている。
そんな普通の彼女と過ごす時間をたのしみたいと思った。