よばい星

夜這星は流れ星。

流れ星は、恋い慕う結果、魂だけ抜け出して好きな人のところへ会いに行く姿にも例えられていたそう。

跡形なく、彼のいた形跡を片付けた。

なのに。

彼がいた場所に、彼の残り香が残ってる。

玄関や、

リビング、

ダイニング、

お風呂、

洗面所、

タバコを吸ったキッチン、

布団からも。

私の記憶の中の彼のにおいだけは消せなかった。

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きもち

きみは、きもちをぶつけてばかりだ。

そういってしまった。

生活していく上でいろいろなことがかさなって。
それは、彼女に関することばかりじゃないのに。
その重なった思いから抜けだけない、心のわだかまりのようなものを。
彼女にぶつけてしまった。

彼女もいろいろ重なっていた。

それで助けをもとめていた。

いやされること、ゆるされること、それを求めていただけなのに。

その求めている気持ちにきづきながらも、そこに自分の不安やわだかまりをぶつけてしまった。

思いすぎるとつらくなる。

つらくて会えなくなってしまう。

そんな気持ちを再認識できた。

また、ひとつのりこえた。

ながくつづく夢をみるため

大きな波 小さな波

大きな波

たて続けに

それは、大きな波の余波なのかもしれない

大きな波や小さな波を

いくつものりこえていく人生

いままでも

これからも

ただそれだけたのに

大きな波のさなかにいると、

波の大きさが見えなくて

溺れてしまいそうになる

きっと彼女のことも

その波の中に俺がひきこんでしまったのだろう

大きな波は

乗り越えられないような大きな波は

潜って息を止めてやり過ごす

息を止めている間にらどんどん潜行しないようにしないと

二度と浮かんでこれなくなってしまう

波を乗り越え、波に流され、波に乗って、波に運ばれ

生きていこう

妄想が

なんかね、思うんだ。

夫が、

私以外に落ち着ける場所があるなら、

それもありなのかなって。

ちゃんと帰ってきてくれるなら。

私が彼にとってそういう存在でいれたらいいな。

そんなふうに思った。

夫婦仲が良くても、補いきれないものもあるんだよね。

彼は高め合う存在。

癒してもくれるし、

励みにもなるし、

頑張ろうっていう気持ちにもさせてくれる。

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言われちゃった

「あいたいね」

彼から言われちゃった。

そしたら私も言っちゃうよ。

「あいたいね」

なーんで、こんなに好きなんだろ。

あなたとしたいよ

手を繋いで見つめあってゆっくり、しよ!

会いたいって言わないよ

彼の優しく低い声が聞きたい。

彼の笑い声が聞きたい。

彼と手が繋いで歩きたい。

彼に優しく包まれたい。

彼と穏やかな時間を過ごしたい。

彼といろんな話をしたい。

彼と一緒にご飯が食べたい。

彼に抱きしめられたい。

彼を抱きしめたい。

よしよしってしてあげたい。