たまゆらの逢引

都内を飛び越えて仕事に出た
帰り少し都内の空気を吸いたくて
だったら彼の働く街の空気が欲しいと
仕事帰りに寄るつもりだった

でも、近くに行けば会いたくなる
前もって彼にメッセージしてみると
用事があって早く仕事を上がるという
少し時間を取ってくれることに

少し早めに彼のいる街に着いた
相変わらず人が多い
カフェに入り
今日の仕事のまとめ作業をした

彼から仕事終わりの連絡が入る
タバコ吸ってから行くと再び連絡
焦らされてる?
そしていつもの場所で待ち合わせ

彼とうどんを食べた
最近あった話をして
次回の逢引の話をする

彼に「次はどこかで飲む?」と聞かれ
「ううん、ホテル行く」と答える
彼はニヤリと笑ってたけど
呆れられてるだろう

ほんの1時間のたまゆらの逢引
少しでも触れたら
もっとふれてと気持ちが暴走してしまう
だからひたすらじっとしてる
それをまた今度もなんて無理だ
気持ちを暴走させて面倒臭いことになるよりも
ストレートに伝えた方が精神的にいいから

彼に触れて
彼の吐息を聞いて
彼の心臓の音を聞いて
彼の肌の温もりを感じたいだけ
彼の分厚い胸板と
彼の筋肉質な腕に抱きしめられるだけで
私は幸せだから

そして優しいキスをしよう

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記憶

生きて行くために嘘は
時に自分自身もそうだったかのように錯覚する

今の彼を想い
少年・青年の頃の彼を思い出す

ふと
初恋が彼だったかのように錯覚する

初恋相手は誰だった?
私の頭の中は
その答えを見つけることを
拒否してるみたい

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彼女のぬくもり

彼女のやわらかいぬくもり

彼女のにおい

彼女をだきしめたい

彼女にだきしめられたい

肌をあわせた温もりを感じたい

ほほとほほをすりよせたい

彼女の背中にキスをはわせたい

お腹の上に目をとじて顔をうずめたい

うしろから抱きしめて足の先まで肌をあわせたい

手にあわ立てて、首から胸へとすべらせたい

かぶった布団のなかにもぐりこみたい

くちびるですべてをなぞりたい

そして、そっとゆっくりキスしてほしい

そんな夢を いつも見ていよう

試してみたけど

ふとモヤモヤした気持ちになって
早朝、夫がシャワーを浴びている間に
自分を慰めてみる
夫としていた時のように
小さなマッサージ機を使って。。。

いけるのだけど・・
ただイクだけで気持ちいいとは思えなかった
かといって
体をもてあますわけでもなく
ふっと小さくため息をついて
「幸せが逃げちゃう」と首を振ってみる

彼は
時には指で
時には口で
私を潤わす
とても優しく
彼の繊細な想いが
指先や唇、舌から伝わってくる
私はなんど気を失いかけただろう

彼が私の中に挿入る時も
優しくゆっくり確認するように
そしてゆっくり揺れるように動く

彼の優しさ
彼の逞しさ
私を温かく包み込む彼の想い
その全てが重なり合って
そこはかとなく湧き出るさわさわとした気持ちよさが
激しい欲情 快楽へと変わっていく

自分で慰めてみても
その体感は出来るはずもなく
ただ満たされない思いだけが
取り残される

何だろう
だからと言って
激しい欲情にかき乱されるわけでもなく

ただ
じーんと体が熱くなるのを感じて
温かい気持ちに包まれる

性欲も
食欲も
睡眠欲も
年と共に低下しているのは自覚している

性欲に関しては
彼に出会うまで
その行為自体はしていても
別に無くてもいいか・・って思ってしまうようになっていた

確かに彼に出会ってモヤモヤする気持ちは再び現れ始めたけど
やっぱり彼を目の前にしないと
大きな欲情は現れてくれない
彼の肌に触れていたい
彼の胸に包まれたい
優しく包み込まれる安堵感が恋しい
そんな風に穏やかな欲望だけ

いい意味で
欲情で彼を求めているわけではなく
穏やかな想いに包まれていたいと思える
ずっと会えなければ激しい思いが溢れてしまうだろう
でも彼と想いが重なっていることを感じられれば
それだけで幸せな気持ちで満たされる
そして女であることの悦びを
再びあじわっている

彼は・・・
彼は私の何が恋しいと思ってくれているんだろう

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想い

「彼女のよりどころにもなれているだろうか。」

私にとって彼は無くてはならない存在
それは再会する前からずっとそうだったんだと思う
再会する以前から
彼のことはよく思い出していたから
潜在意識の中で
自覚のないままよりどころにしていたと思う

そして今、

好きで好きでしょうがなくて
恋い焦がれて

滅入った時、彼を想い
嬉しい時、彼を想い
楽しい時、彼を想う
そして
平穏な時も、彼を想う
常に如何なる時も想いを馳せてる

そして彼が私のことをよりどころにしてくれているということ
彼がそう思ってくれていることで
私も満たされた温かさに包まれる
そしてまた愛しさが増していく

愛してるとか
好きだとか
そんな一言では言いあらわせない
そんな想いがお互いを支えあっている

 

Happy Valentine’s Day♡

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よりどころ

普通の生活をしている中で、ふとした時に彼女のことが頭をよぎる。

 

ブログやインスタをのぞき、彼女の存在を確認する。

 

きっと、彼女もそうしているのだろう。

最近は、彼女の存在を確認して、安心してコメントをいいれるだけのことが多かった。

 

彼女も俺の存在を確認するためにインスタやブログを覗くにちがいない。

書き込みが少なかったから、すこし寂しい思いをさせてしまったかもしれない。

 

今日、なんだか気が滅入って、ふと彼女の名前を呼びたくなって、インスタの動画で彼女の名前を呼んでみる。

 

すぐに返事がきた。

こうやって、こころのよろどころにできる場所がある。

それは、とても安らぐ、大切な場所だった事を思い知る。

 

 

彼女のよりどころにもなれているだろうか。

ふたたび大森

仕事終わりのデートは、いつものところで待ち合わせ。

最初にここで待ち合わせをして、軽く食事をしたことから始まった。

そして次のデートは大森。

そして、あれから3ヶ月、ふたたび大森へ。

ホテルに向かう道も、前回と同じように間違えた。

前回はどんな話をしながら歩いていたんだろうって思い出しても、きっと同じような話をしていた気がする。

違うのは、初回の大森の夜を過ごす前か後かというところ。

そんな事を話しながらたどり着く。

部屋に入って、服のままじゃれて、少しずつ脱がしてベットに。

全部脱がしていたずらしてから、お湯のたまったバスルームへ。

お互いの手に泡をつけて洗いあって、ふたたびベットに。

デイユースの感覚で、ちょっとゆっくりしていた。

彼女が、化粧しなきゃ、と言い出す。

しまった、そんなに時間はなかったんだ。と、思い出す。

しょうがなく彼女をベットから立たせようと両手を差し出す。

両手に捕まる彼女を、そのまま抱きしめてキスをしながらベットに倒れこむ。

ああ、やはり予定の時間を超えてしまった。

2度目の大森

本当は日曜日、用事に合わせて彼に会う予定だった
でも私が風邪をこじらせてしまって
彼にあうことは叶わなかった

そしてまた仕事で東京に
1週間で2度も東京に出てくることはめったにない
今までならうんざりするところが
彼と出逢ってからは嬉しくて仕方ない
もし彼に会えないとしても
彼と同じ都内の空気を吸えるだけでも
私にはとても格別なものだったから

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ふつうのデート?

彼女がまた東京に出てくる。

時間を合わせて、またふつうのデートを。

就業時間が来るのを待ちながらブログを書く。

どんないたずらをしようか考えながらブログを書く。

もうこんな気持ちで、普通のデートになるかな?