本当は日曜日、用事に合わせて彼に会う予定だった
でも私が風邪をこじらせてしまって
彼にあうことは叶わなかった
そしてまた仕事で東京に
1週間で2度も東京に出てくることはめったにない
今までならうんざりするところが
彼と出逢ってからは嬉しくて仕方ない
もし彼に会えないとしても
彼と同じ都内の空気を吸えるだけでも
私にはとても格別なものだったから
用事を済ませて彼に連絡
いつもの時間に会社を出れそうだという
それまで1時間ちょっと時間がある
乗り換えの駅の構内で夕飯用のお弁当を調達
それからいつもの待ち合わせの駅へ向かい喫茶店へ
この時間はいつも緊張してしまう
やっぱりちょっと無理・・って連絡が来るんじゃないかと
気持穏やかではない
予定の時間と大差なく
「会社出たよ。」とLINEが入った
やっとホッとして
慌ててお店を後にする
「大森でいいよね」
彼と向かう2度目の大森
少しゆったりめの部屋が落ち着く
お茶を入れてお弁当食べて
ちょっとじゃれあってお風呂に入る
時間はどんどん流れていく
彼のYシャツを着てみたくて・・・
彼はにやけながらじっと見つめている
もう時間ないね・・
って呟きながらキスをした
彼に手首をつかまれて
からだに彼の息がかかる
そっと、柔らかい唇をおしあてられる
それだけでからだの奥の方が熱くなる
「ね、・・・くんが好き。」
「うん。俺も。」
聞きたいのはそんなんじゃない。
「私のこと嫌い?」
「嫌いじゃないよ。」
「でも・・嫌い?(笑)」
「言わせたいんだろー。・・・。・・・ちゃん。・・・さん。」
「さんはやめて(笑)」
「好きだよ。」
強引に言わせちゃったけど、
わかっていてもそれはとても特別で大切な言葉だから
身支度をして
「帰りたくないなぁ。このまま泊っちゃいたい。」
「ダメだろ、そんなこと。」
「違うの。面倒くさくて。ここから家まで帰る時間・・気が遠くなりそう。」
帰りの電車
彼とたわいもない会話をする
「なんかね、やっと高熱から逃れられたような気がする。」
「そうだね。これからのんびりやっていこう。」
そこから1時間半
最寄駅に降りると夫が車で待っている
私の今日の夢の時間はここまで・・・。
ごく普通にいつも出かけた時のように
「ただいま」と言って助手席に乗りこむ
そしていつものように夫の太ももに手をのせると
夫も左手で握り返してくる
そのまま何も言わず
助手席で真っ暗な景色を眺めた
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