ちょっと真面目な話。
婚活中でマッチングアプリで実際に相手に会っているという人と話す機会があった。
何人かと会っての感想。
「会った男性、みんな初対面の私に仕事の愚痴をこぼすの。だからどうしたいの?って感じ。異性としての前に、人間として魅力を感じられないの。」
その話を聞いて、彼と再会した時のことを思い出す。
確かに彼は悩みを抱えていた。
久しぶりに会った私に、
彼は悩みを打ち明けた。
だけど、その内容に嫌な感じはしなかった。
それは、その悩みに対して、ある行動を起こしていることも話してくれたからだろう。
悩みを解決しようとしている。
悩みながらも得策を考えている彼を応援したいと思った。
その後、何度も会っているうちに、
仕事の愚痴も話すようになった。
でも、それも、だからこうしてるんだという、彼なりの解決行動をしていた。
誰しも悩みや愚痴はある。
それにどう向き合っているのか。
ただ、あれこれ悩んだり嘆いたり、誰かのせいにして文句を言ったりしていても何の解決にもならない。
でも、それに向かって何らかの行動をしている彼に好感を持った。
だからなのか、彼の愚痴は聞いていても苦にならない。
だって既に前向きな話に変わっているから。
彼の話を聞いているだけで、
反省したり、共感したり、感心したり。
そして、なぜだか心が軽くなる。
なのに。
なのに私は、
職場や家庭でのちょっとしたイライラを
ただ彼に放り投げてしまう。
そんな自分が嫌になってしまう。
もっと成長したいなら
好きな人の好きなところを真似をすればいい。
それがわかった時、
彼に送ったLINEを既読になる前に削除した。
感情的なただの愚痴は、私の嫌なところを見せるだけ。
解決策も考えず、愚痴を言う自分にただ落ち込むだけ。
感情に任せて話さない彼。
簡単なことじゃない。
頼りなさそうに見えたのは、
そうやって神経質なほどに考えて、
それをまわりに悟られないように、
いつも笑みを浮かべていたから?
彼の笑みに安心するのは、その笑みに隠された彼の包容力を感じるからなのかもしれない。