私の住む街へ

彼と私の平日オフが重なった

私もオフとはいえ午前中用事があって

夕方にはもう一件用事が入ってる

そんなことを考慮してくれた彼が

私の住む街に来てくれることになった

住む街といっても

用事の場所は

自宅からは車でも1時間かかる

彼に駅に隣接する喫煙所を慌てて書いて送信

ざっくりすぎて

すぐに見つけられなかったみたい

私が用事を済ませた時

彼はカフェで待っていた

いつもの風景に彼がいるのが

とても不思議な感じだった

4時間、どこで過ごそうかと悩んだすえ

駅前の個室のあるインターネットカフェで過ごすことにした

部屋に入って並んで座って

私から彼に触れる

彼の唇は相変わらず柔らかい

口髭も柔らかくて癒される

キスをして

その感触を確かめ味わう

映画を見ながら

彼が私の身体をまさぐる

指が私の中に…

と思っているうちに動かなくなった

彼はウトウトしているよう

安心したのか

心地いいのか

そんな彼を愛おしく思う

そのまま彼の頭を抱いたまま

額に唇をおとす

帰り彼に甘えて

送ってもらった

バスで並んで座って

郊外の風景を楽しんだ

私は自宅近くのバス停で降りた

そして彼はひとり終点まで乗って

私の普段使っている最寄駅から電車で帰った

いつもの生活している風景に彼がいる不思議

私が普段見ている景色を彼も見ている

少し物足りないような平日デート

たくさん話して

彼に触れて

8月に丸1日会う約束もある

9時間のデイユース

今日の悶々とした思いも重なって

濃厚な1日なるんだろうな

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