海辺デート

待ち合わせの場所に彼がきた
でも、すぐに見失ってしまって
どこにいっちゃったかなと見渡していると
お尻を突かれた
振り返ると笑顔の彼がいた

住宅街を歩いて行き、
トンネルをくぐると
目の前に海が広がっている
彼と海岸を歩く
烏帽子岩が見える
梅雨明けしたばかりの海風を
体いっぱいで感じる

海の見えるカフェでランチ
彼は始終いたずらっ子な笑みを浮かべて
私を見つめている

カフェを出た後、
手を繋いで街道沿いに歩く
駅に戻り、
都内に向かった

目的の駅では、
同じ雰囲気を醸し出すカップルも降りた
同じコンビニで飲み物を買い、
カップルの後ろをついていく形になる
私たちの目的の場所に
そのカップルも入っていった
彼と顔を見合わせ
一瞬入るのをためらう
今中に入れば
そのカップルと鉢合わせになる
でも、外に立ち尽くす訳にもいかず
『入ろう』と私が誘導するように中に入った