何度も押し寄せる波

彼のリクエストで着て来た服
彼が離れたところから眺める
「服は脱がないで。下着は取っていいよ」
そう言われて下着を外す
でもブラはしたままで
彼に外してほしい
そのプロセスはちゃんと味わいたい
彼が私の首すじに唇を這わせながら
優しく外してくれる

彼が高校生の時に気になってた子は
私ではなかった
彼は私にヤキモチ妬かないの?って聞いた
妬かない
だって、私も他にいたもの
でも、本当は、胸が締め付けられるほどで
その子に会いたくないと思った
皆で会う機会なんて作らない
彼がその子を見る姿を見たくない

湯船で彼の大きな背中を抱きしめる
全身の力を抜いた彼を
のぼせるまで優しく抱きしめた

ベットで
彼の凝り固まった背中をほぐす
そして違うところも
最初は躊躇していた彼も
初めての快楽を受け入れたのか
大人しくなった

彼と繋がる
ベットで
ソファで
前から
後ろから

ただ私はその快楽を
記憶の底に擦り込むように
身も心も解き放つ

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