彼は男子高校の1年生
私は女子高校の1年生
二つの高校の合同部活動が始まりだった
二年生の時は、お互い部活を引っ張る中心グループにいた
彼は、可愛くて、人懐っこくて、お茶目で、
頼りなさげな、男の子だった。
今の言葉で言うなら「イケメン」だったと思う。
そのころからニヤけた顔が印象深く、それが可愛い少年だった。
高校卒業と同時に
部活を離れた私たちは会うことはなかった。
私は短大に進み、彼は大学に進んだ。
就職をして3年目に入った時、
当時バブル時代の新入社員は1000人を超えていたが、
同じ部署に配属されてきた20人足らず(多分)の新入社員の中に彼がいた
職場で新入社員がぞろぞろ入ってくる中、
彼を見つけた時は本当に驚いた
こんな偶然があっても、心を寄せ合うことがなかったのは
そういう運命だったのだろう。
アンバランスな成長過程では、目的は成し遂げられない。
『宿命』
別れ道、途中で合流してもまた違う道に進む。
そうしてお互いに違う道を通り、
それぞれが様々な経験をして、
それぞれに成長をした。
40年足らずの月日を経て、
再び出会った。
成熟しあった二人は、
やっと 魂の深いえにしのごとく
自分たちの 『宿命』 に気がついた。
飛び込んだ夢の中は
このうえなく愛おしくて
このうえなく激しくて
このうえなく優しく、落ち着いている
現実の世界を生きながら
夢の中でふたり踊り続ける
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