そのあと、多分彼に身体を洗ってもらったのだと思う。
そして、タオルを巻いてベットにいくところしか覚えていない。
でもその後も記憶は定かじゃなくて。
私が彼を攻めたような気がする。
「そんなとこ舐められたことないよ」という彼の甘い声だけが耳に残ってる。
張りのある肌。
筋肉質でたくましい胸と腕。
舌と唇を這わせているだけで、こっちの方がおかしくなりそうになる。
大森での彼との逢瀬のとき、
あの時書かなかったこと。
あの時彼は私の奥まで入ってこれなかった。
私の中が窮屈で、
彼は躊躇した。
「突き抜けてしまいそうだった」って彼が言っていた。
本当は私の身体が途中までしか受け入れられなかった。
私自身、私の膣がすごく硬くなっていると感じていたくらいだから。
それがずっと気になっていた。
私は知り合いに相談をしていた。
出張ホストをしているY。
ここしばらく連絡が途絶えていたが、
最近再び仕事を始め、運営の相談をされていた。
(Yとのことは、秘密事項の契約をしているので、ここでは詳しく話しません。私はYのクライアントでもありません。)
Yに連絡をして状況を説明した。
「病院に行ってきなさい。」というのがYの回答だった。
でも、もう月の初めに検診にいったばかりだと話す。
夫ととはどうなのか聞かれる。
夫とはここ数カ月交渉はしていないけど、交渉時そういうことはなかった。
そしてYに言われたこと。
「もしかしたら太いんじゃない?それか角度。
【月】には特に問題はないから。もし次に機会があるなら、力を抜いてみな。」
確か、私は自分で試そうとしていたと思う。
私が上から彼を受け入れようと。
彼を襲いながらその時を待っていた。
だけど、その作戦は失敗して、
私は彼に抵抗できぬまま、
彼の口と手で何度も気を失いかけた。
どのくらいそうしていただろう。
途中チェックアウトの時間が気になり時計を見る。
時間が気になりつつも、
彼とキスを交わす。
ひいたはずの欲望がふつふつとわき出てくる。
もう止められない。
夢の中にいるのだと、ただ溺れそうだった。
体中の力が抜けていく。
その時ふいに彼が挿入ってきた。
私は抜けた力をそのままに見放す。
<もっと奥へ そのままゆっくり>
心の中でつぶやく
彼はゆっくりと、私の中を確認するように、挿入ってきた。
何もかもがぴったりとおさまった。
こんなフィット感は味わったことがないかもしれない。
ゆっくりとゆっくりと私の中で動く。
気持ちがよくて、ずっと味わっていたかった。
そっと彼の顔を見る。
彼の気持ち良さそうな顔に、私もさらに刺激を受ける。
「ねぇ、【月】くん。気持ちよすぎるよ・・・。」
彼がニヤリと優しく笑う。
多分私も笑顔だっと思う。幻覚でなければ・・・。
そのまま離れたくなかった。
私は挿入で「イク」ことはほとんどなかった。
夫とは・・・夫はまな板の鯉状態じゃないとだめで、
夫がはてた後、私は夫の前で自慰行為をして、
自分を慰める。
もう、それが、当り前のセット物になっていた。
今は、彼が欲しくても、なぜか自分で慰める気にもなれない。
私の中の欲望も溢れだしてしまうから、
暴走してしまうのかも。
でも、それは、ちゃんと抑える術がわかったから、
無茶ぶりはもうしない。
つづく
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