クリスマスイブ。
お互い家族中心のクリスマス。
わかってるけど、
LINEを送った。
「クリスマスイブ邪魔してやるーっ!」
既読になるのはずっと後だろうなと思ってた。
クリスマスイブ。
お互い家族中心のクリスマス。
わかってるけど、
LINEを送った。
「クリスマスイブ邪魔してやるーっ!」
既読になるのはずっと後だろうなと思ってた。
1時間、
ずっとずっと彼を見つめていた。
彼も私にたくさん微笑み返してくれて。
しばし見つめ合う瞬間を楽しむ。
高校生の頃を彷彿させるその姿は、
懐かしくもあり、変わらぬ彼が愛おしくもあり。
数時間でもふたりきりになれるタイミング。
彼の異動先の新しい職場の近くで彼と待ち合わせた。
そこからふたりで電車で移動。
久しぶりに円山町に向かう。
楽しい時、彼を想おう。
笑顔の時に、彼を想おう。
仕事がうまくいった時、彼を想おう。
彼を想うとドキドキして、
さらに気持ちがウキウキする。
彼は私にとってそんな存在。
好きな人がいる、
大切にしたい人がいる、
今よりもっともっと幸せになる大切なこと。
彼ともっともっと幸せになるために。
夫ともっともっと幸せになるために。
ひとりで勝手に落ち込んで、
言いたい放題悪態ついて。
彼もどうしたらいいかわからなかったと思う。
どうにもできない思いから、
彼自身をも落ち込ませている。
朝起きて、1年前に書いたSNSを見て、
一気に気持ちが晴れた。
大切なもの、
自分の向かう道、
思い、
幸せ、
進む道、
運命、
そんなことを書いていた。
基本を見失いかけてた。
私はただ彼のそばにいたいだけ。
彼が何をしてもいい、
私は同じことをしなくてもいいんだ。
ただそばにいられたら。
志が変わったとしても、
彼は私にとって必要な存在で、
私も彼にとって必要な存在でいられたらいいな。
知らず知らずのうちに
彼への依存が強くなり、
大きな心の拠り所にしてしまっていた。
大切な存在。
彼がいてくれるから、もっと前へと行ける。
出会った頃書いていたこと。
彼に出会ってから、
すっかり私は弱くなってしまった。
何かあると彼に助けを求めてた。
落ち込んでは彼に助けを求め、
わからないことがあると彼を頼り。
どんな時も彼は私を受け入れて、
すぐに返事がないと不安になった。
彼の職場が転勤で変わったことで、
昼間はLINEはできなくなって。
個人的な事はほぼできない。
その彼の環境の変化に、
私も順応しないと。
初心にかえろう。
ちゃんと自立しよう。
彼に甘えるのは、
彼とLINEで繋がってる時と、
ふたりで会ってる時だけにしよう。
彼の職場異動先と、
私の別の仕事のオフィスの場所。
近いとはわかっていたけど、
歩いて5分ほどで彼の職場に行ける距離とは。
「近くにいるんだね」
「いるよ」
近くにいるのに見失いそうになった。
初めて見る現実に足をすくわれそうになった。
そしてどんどん自分が嫌になっていく。
そんな自分を彼に見せたくなくて、
ひとりでもがいていた。
彼はちゃんと話しなさいと言ってくれて、
私のドロドロの感情を
深い闇に潜り込みそうな思いを伝えた。
彼はそれを受け止めて、
彼の言葉で書きなおす。
それは私の中でストンと腑に落ちて、
すっと心が軽くなった。
心と心を合わせ、
強い絆で結ばれて、
同じ夢を叶えていこう。
ゆっくりゆっくりとバラードのように、
ふたりの重なった想いを大切に育もう。
朝から気持ちにフタをした。
それは決して後ろ向きな事ではなく、
1日を楽しみ、やるべき仕事に全力投球するため。
楽しんだ。
役を果たせたとも思う。
でも、何かがモヤモヤする。
日が変わってもそれは変わらなかった。
自分自身、役目に自信がないこともある。
役目は果たした。
だけど、それ以外のことで酷く気持ちが荒んでる。
私の嫌いな私がそこにいた。
そしてひとつの結論がでた。
もう行かない。
書き出せないほど理由が沢山ありすぎて、
深い深い闇に潜り込んでしまいそうな理由もあって。
私の望むものはそこにはなかった。
疲れた。
休みたい。
明日、彼に会う。
私の夫もいるし、
彼の知り合いもいる。
見たくない現実もあるし、
彼に触れることも出来ないだろう。
でも、
夢と現実の狭間でもがくより、
現実の中で彼を見ることが出来ること、
彼と言葉を交わせること、
それを喜びとして受け入れよう。
彼との夢の目的は、
現実の世界の幸せを築くため。
そして、その現実の世界でも、
さらに幸せになるための形が出来つつある。
当初は思ってもみなったこと。
彼の過去と、私の過去。
プラスになって動き出す。
それを受け入れよう。
もっともっと幸せになるために。
AISHITERU