海辺デート

待ち合わせの場所に彼がきた
でも、すぐに見失ってしまって
どこにいっちゃったかなと見渡していると
お尻を突かれた
振り返ると笑顔の彼がいた

住宅街を歩いて行き、
トンネルをくぐると
目の前に海が広がっている
彼と海岸を歩く
烏帽子岩が見える
梅雨明けしたばかりの海風を
体いっぱいで感じる

海の見えるカフェでランチ
彼は始終いたずらっ子な笑みを浮かべて
私を見つめている

カフェを出た後、
手を繋いで街道沿いに歩く
駅に戻り、
都内に向かった

目的の駅では、
同じ雰囲気を醸し出すカップルも降りた
同じコンビニで飲み物を買い、
カップルの後ろをついていく形になる
私たちの目的の場所に
そのカップルも入っていった
彼と顔を見合わせ
一瞬入るのをためらう
今中に入れば
そのカップルと鉢合わせになる
でも、外に立ち尽くす訳にもいかず
『入ろう』と私が誘導するように中に入った

ときめき

「なにがあっても、すべてあの時のときめきからはじまっていることを忘れぬものか」

『半分、青い。』でヒロインに秋風羽織が思いの丈を、彼の代表作『いつもポケットにショパン』のワンシーンに出てくるセリフで漫画を描く気持ちを煽った。

『いつもポケットにショパン』はくらもちふさこさんの作品。

実は読んだことがないのだけど。

たまたま先日、彼が偶然この漫画を話題に。

これを読んで、ピアノが弾きたいと思ったと言ってた。

ふと、彼と私の中にあるときめきが、

お互いへの気持ちだけで無く、

高校時代や社会人の頃に感じた共通の思いもあるような気がして。

ちょっと書いてみました。

彼との約束

彼とは10代のころから部活動で会っていた。
でも、話を交わしたことを覚えていない。
話したことがあったんだろうか。
それさえも記憶に残っていない。
彼の優しい笑顔、
彼の話し方、
バリトンの声。
覚えているのは、私ではなく他の人へのものかもしれない。
はっきり覚えているのは、
社会人になって同じ会社で顔を合わせた時に「あー!」って言ったこと。
そして、会社での余興で「ホワイトクリスマス」を一緒に歌おうかと相談したこと。
彼が歌詞を書いてくれて、私の席のそばで打ち合わせをした。
結局、歌わずに終わったのだけど、
その歌詞を書いたメモは、結婚して会社を辞めた後も持っていた。
そして、毎年クリスマスの時期になると、その時のことを思い出していた。
あの時の彼とのやりとり。
きっと毎年思い出していたからだろう。
今でもしっかり覚えている。
でも、
「高校の部活動で一緒に活動をしていた人と、
偶然同じ会社で働いて、
昔のよしみで一緒に歌おうかって話をした。」
それだけのことだった。
だけど、それだけのことだけど、
毎年思い出す・・・。
そして、彼に似ている有名人をテレビで見るたび、彼を思い出していた。

好きとかそういう気持ちではなく、
ただ懐かしかった。

その彼とSNSで25年ぶりにつながって、会った。

ふたりだけの思い出は、
ふたりの約束のように思う。

彼とホワイトクリスマスを歌うために、
約束を果たすために再会したのかな。

約束を果たすと・・・その約束が果たされたら・・・。
また再会するために、また約束をしなくてはね。

ただ。
もう再会はしたくないし、しないとおもう。

ずっとずっと一緒にいるから。
夢で共に生きていくから。

海を見に行くデート

次回のデートは、昼間からの予定。

海を見に行き、ランチして、成り行きでどこかへ。

 

海を見るデートなんて何年振りだろう。

きっと楽しい。

天気がいいといいな。

思いを馳せる

彼の照れくさそうな笑顔
彼のニヤリとした笑顔
彼の優しい笑顔
彼のいたずらっ子な笑顔
彼の楽しそうな笑顔

彼と手をつないで歩いた公園
彼との公園でのランチ
彼と並んで座ったバス
彼と見つめあったカフェ
彼の肌
彼の唇・・・

あんなことしてこんなことして
あんなはなしして

ふたりで行きたいところ
ふたりでやりたいこと

今は何しているんだろう
笑顔で過ごせているかな

いつもいつも頭の中には彼がいる
常に思いを馳せて

彼もそうなんだろうな

そう思えるのが嬉しい

彼女のかけら

生活のなかのふとした瞬間。

彼女のことが、脳裏をかすめる。

こんどあった時にはなにしよう。

いまなにやってるかな?

 

きっと、そんな時は、彼女もおれのかけらを感じているのかもしれない。

 

たまったカケラを、あいてになげつけたり、ぶつけたりしないように、そっとすこしずつかみしめよう。

 

倦まず弛まず

倦む(うむ)は飽きること
弛む(たゆむ)は緊張が緩むこと

~倦まず弛まず~
飽きることも緊張が緩むこともなく。

一生懸命でもなく、死に物狂いでもなく、
倦まず弛まずがいい。

彼に再会したその日から、
私は彼にずっとずっと恋をしていました。
想いが溢れるほど恋焦れていました。
私のこと飽きちゃうんじゃないか、
私のこと嫌いになっちゃうんじゃないか、
私のこと忘れちゃうんじゃないか、
私なんていてもいなくてもいいんじゃないか。
彼が私を想ってくれているのか不安になってました。
そしてもっともっと好きになってほしい、
もっともっと私を気にかけてほしいと思うようになっていました。
そして彼を失いたくない・・というネガティブな感情が生まれ、
切なくて辛い想いが大波になったり小波になったり、
日々形を変えて襲ってきました。

そして、

一度心の中で彼を失ってみようと思いました。
彼に再会する前に戻ればいいだけ、と。
それでも彼のことを想わない日は無かったけれど、
彼の【私への想い】は気にかけないよう頑張りました。
そして気が付きました。
どんな時も彼はちゃんと私を気にかけてくれているのだと。
私は、ただもっと・・もっと・・と欲深くなっていただけなのです。

倦まず弛まず・・・本当はこういう言い方はしないのかもしれないけど、
彼とふたり、いつまでも倦まず弛まずな仲でいたいと思います。