絶対なこと

夜中に夫と言い争い。

私の咳も一晩中続いて、

結局一睡もしなかった。

最近ハマった迷路のような脱出ゲームのようなゲームアプリをやり続ける。

彼に仕事のことで聞きたいことが沢山ある。

でも、口を開けば

彼にこぼしても仕方の無い愚痴が出てしまいそうで、

無言を貫き通す。

夫からは、

いつものように謝りのLINE。

転職したばかりの夫をサポートしきれていない不甲斐なさに心が痛む。

そのうち彼に話してみよう。

彼とこれからも過ごすには、

夫との円満な関係は絶対だから。

キュンキュンして

朝から彼にLINEする。

「あんな風に包み込まれたい。」

「今度やってあげるよ」

告白しあわないままからの、自然な流れで。

もうすぐ最終回を迎える、朝のドラマ。

生まれた時から隣にいたふたりのお話。

夫婦とかじゃなく、

隣にい続けるのがごく自然で、

当たり前のようで。

それは夢物語でもなんでもなく、

現実にも有り得る。

そんな恋愛は不思議じゃない。

そしてとても深い。

無理やり引き裂かれない限り、

永遠に寄り添い続ける。

風邪っぴき

咳から始まった風邪も

今は喉が痛くて生唾も飲み込めない。

彼もこの3連休中に風邪をひいたみたい。

きっと私の風邪、うつしちゃったんだね。

ごめんね。

映画見て、ご飯食べて、

キスもしなかったのになぁ。

ふたりで風邪ひいちゃうなんてね。

次のデートの約束は未定。

以前なら不安で仕方なかった。

今は大丈夫!

今度のデートはいつかな。

何しようかな。

ふたりのお誕生日のプレゼント、

再開して1年のお祝いと兼ねてもいいかもね。

彼の想いが

頭のてっぺんから足の先へとキスの雨。

彼の指先から唇から

まるで彼の感情が私の全身に注ぎ込まれているかのよう。

言葉では気持ちを言わない彼。

その気持ちをまるで全て注ぎ込むかのように、

彼の唇や舌や指が身体中を這う。

彼の想いを全身で受けとめる幸せを噛み締めながら、

彼の指で、彼の口で、

何度も高みを味わう。

彼の腕の中で呟く。

「私のこと忘れちゃうことあるでしょ」

「いいや。ご飯食べてても思い出すし、飲んでる時も思い出すよ。」

「放ったまま」

「想ってるさ」

「うん。」

彼の想いがあれば私は満足。

そしてこうして身体中にその想いを注いでくれれば。

抗えない恋

彼の瞳がとても綺麗なのも

彼の肌を愛おしく感じるのも

彼の笑顔にキュンとなるのも

彼のバリトンバスの声に震えるのも

私の肌を撫でる彼の指に身を投じたくなるのも

彼の肌に私の肌が吸い付くのも

彼の汗さえも愛おしいのも

彼の唇がまるで私とキスするためと思うのも

彼が私のものではなく、

抗えない恋だから。

だから

抗えない情熱を注ぐ

彼を想いながら

お料理をしながら、ふと彼を思い出す。

絵を描きながら、彼を想う。

帰り道、夜空の向こうの彼を想う。

ドラマを見ながら、彼を重ね合わせ。

歌を聴いて、彼を想う。

日常の何気ない景色の中で

彼をふっと思い出す。

思い詰めるのではなく、

思いがけず彼が心の中で顔を出す。

そんな感じがとてもすき。

そしてギュッと自分を抱きしめると、

彼の胸の中で包まれているよう。