”彼”が言うこと聞かないと彼は言う。
彼は”彼”無しでも私に想いを注ぎ込んでくれる。
そこにちょこんと乗っている”彼”が可愛くて、そっと口に含む。
彼の悶える姿が嬉しくて、可愛くて。
ちょこんとのっかっている”彼”がいい。
柔らかいままの”彼”を含んでいるだけで、
私自身が高揚していく。
”彼”に変化がないまま、
彼に促されて彼の顔を跨ぐように膝をつき、
そのまま彼のなすがまま。
彼の指が、ピンポイントに刺激する。
もう、私の中の恍惚たる快楽に溺れるだけ。
その快楽にさえ耐えられなくなり、
彼から離れる。
彼の腕の中で身体を静めるも、
優しくさわさわと撫でる彼の手に昂りは止まらない。
そのまま彼の手を私自身に導いた。
「止まらないの。お願い…」
再び彼が私を激しく快楽へ。
止まらない私の欲情に彼は応えてくれる。
その時”彼”が、私の中に。
そのまま彼が私を揺らす。
最初は優しく静かに。
そして徐々に早くなり……。
彼とひとつになれるのは大きな悦び。
恍惚な快楽の波が静まって、
彼の腕の中で彼の呼吸を聞きながら、
私の呼吸も落ち着いていく。
彼の全てが好き。
私を丁寧に快楽の海を漂わせる。
彼の腕の中にずっといられたらいいのに。