彼の想いが

頭のてっぺんから足の先へとキスの雨。

彼の指先から唇から

まるで彼の感情が私の全身に注ぎ込まれているかのよう。

言葉では気持ちを言わない彼。

その気持ちをまるで全て注ぎ込むかのように、

彼の唇や舌や指が身体中を這う。

彼の想いを全身で受けとめる幸せを噛み締めながら、

彼の指で、彼の口で、

何度も高みを味わう。

彼の腕の中で呟く。

「私のこと忘れちゃうことあるでしょ」

「いいや。ご飯食べてても思い出すし、飲んでる時も思い出すよ。」

「放ったまま」

「想ってるさ」

「うん。」

彼の想いがあれば私は満足。

そしてこうして身体中にその想いを注いでくれれば。

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