彼女の旦那と

あるグループでの忘年会。
そのグループには、彼女の旦那もいる。

彼女と旦那はならんですわって、その隣に別の女性。
その隣に俺。

彼女の歌や、歌に合わせて踊る姿を横目に捉えながら過ごす数時間。

踊りながら可愛く振るお尻をさわれないのがもどかしい。

隣に座って肩を抱いたり手をつなげないのがもどかしい。

せめて歌は彼女のために歌う。

チラチラと見を合わせるのを旦那に気づかれないか?

他の仲間たちに気づかれないかと、まわりの視線も気にする。

旦那さんは俺のことを気にするでもなく、一度も目が会うことはなかった。

隣に座って何かを話し合う夫婦としての彼女を見ても、特に何かを感じることもなかった。

今日はハグもキスも、手をつなぐことさえ、最初から諦めていた。

でも、帰る時には、俺が送っていくことができないもどかしさ。

せめて、目の前を通り過ぎる彼女の腰にそっと触れる。

彼女はそれを気づいていると、そんか気がその時した。

むしろ、今夜のお別れをするために、少しでも距離を縮めるために、俺の目の前を通ったのだろう。

いじらしい。

抱きしめてあげたい。

もどかしい。

また会う約束などすることもなく。

それじゃまたなと別れる時の、

お前がいい。

そんな中村雅俊の歌のような、もどかしくも、ゆったりと落ち着いた気持ちになれた年の瀬だった。

彼女との距離

住んでいる場所の離れた距離

考え方の距離

生き方の距離

男女としての距離

過去の経験の距離

様々な場面で、さまざまな長さの距離がある。

その距離を無理に合わせようとすると、駆け寄ったり、立ち止まったりの無理が生まれてくる。

近づきすぎても、お互いのパーソナルスペースが重なれば重なった分、ぶつかったりすれ違ったりすることも増えていく。

いい距離感をたもちながら一緒に歩いていくために、心の距離をときおり確認しあう。

それはいつも自然に、無意識に確認しあう。

葛藤したり、ぶつかったり、不安を打ち明けたり、受け入れたり。

どうすればいいのか、何が正しいのかなんてマニュアルやセオリーはない。

心の距離を感じ合うだけ。

歩くスピードや、生きる方向が違って、その距離が離れたとしても、心の距離だけはそのままでいられれば大丈夫。

自然と、すべての距離の感じ方は、心の距離にシンクロするのだから。

過去や今や未来や、現実や夢が融合した、彼女とのドロドロぼやけた狭間

夢の中にいれば。
その時は夢の中だけが現実。
現実にいると、夢の中のことは夢。

さらなる現実が、
過去や今や未来の現実が、
夢を覆い隠そうとする。

経験や記憶という、過去の現実。
夢の中で感じる、今の現実。
そしてこれから訪れる、未来の現実。

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彼女との新しいかたち

2人だけでいた。

夢の中に2人だけだった。

そこに、現実の2人の共通の知り合いが絡みはじめ、そこには彼女の旦那もいる。

今までは夢だけ見ていた関係に、現実が流れ込んでくる。

ほかの現実の人間との絡みを感じる。

夢の中では感じなかった関係を感じる。

そこがちょっと怖かった。

男女間だけではない、現実の姿や生き方を感じることで、自分が壊れやしないか、怖かった。

はじめの気持ち、ゆっくりと、いつまでも。

それを思い出すように。

ところが、彼女が少し壊れはじめたようだ。

まじめでまっすぐな彼女は、ゆっくりしているつもりでも、足元が駆け出してしまう。

駆け足だと、距離が離れてしまうよ。

走る内容や行動は違っても、離れないように速度はそろえておこうね。

彼女とのアニバーサリー

一年前、彼女と数十年ぶりに再会した。

その数日前にSNSで彼女とつながった。

久しぶりと彼女からメッセンジャーが来た。

高校の時も、就職して再会した時も、彼女のことは気になっていたが、なぜか彼女と付き合おうという気持ちにはならなかった。

今思えば、その頃はまだ、その時ではなかったんだと思う。

メッセンジャーで、離れていた期間のお互いの話や、今どこでどんなことをしているかのやりとり。

離れているが会えない距離でもない。

今度デートしようね。

何気なく誘って、LINE交換。

つながりが一段深まった。

そして、このブログが始まった。

彼女のダンナと

彼女の旦那さんと初めて顔合わせをすることになった。

今までは知らない人の奥さんだったけど、これからは知ってる人の奥さんになってしまう。

どんな心境になるのだろうか。

それよりも、彼女に直してもらっているお揃いのブレスレットが、直ったからってその場で渡そうとしていた彼女。

そんな素直さも可愛いけど、そんな無防備がその場で出ませんように。

ゆれる彼女の気持ち

彼女の気持ちがゆれている。

LINEやSNS、ブログで、彼女がもがいているようすがつたわる。

平常な心でいるために、あえて夢から目を覚まして現実にうもれようともがいている。

横浜の平日1日デートをして、しばらくは会えないとお互いがおもっていた。

彼女の夏休みに合わせて、いちにちだけおれが有給をつかって、ランチデートをした。

それが、我慢しようとしていた彼女の平静なこころをゆらしてしまったのかもしれない。

おれも、あえて普通の生活をしようとしている。

ラインでおはよう。おやすみの挨拶をするようになってしまうと、そのうちきっと夢があふれるてしまうようなきがして、あえて、何かのついででしか連絡しないようにしている。

どうしても連絡したい時には、表のSNSなどにふくませたり、インスタに現状の写真をのせたりと、間接的に彼女にメッセージをおくっているけど、それもいいことなのか、わるいことなのか、わからない。

おぼれず、もぐらず、浮きすぎず、いつまでもながく。

嬉しくて泣くのは 悲しくて 笑うのは

僕のこころが 僕を追い越したんだよ

彼女の住む街

平日。

彼女のオフの日に、仕事休みをいれてみた。

午前中と夕方から予定があるので、彼女の住む街まででかけてランチデートでもするかなと思いラインをする。

「明日の午前と夕方の予定はどことどこ?」

しばらく既読がつかない。

ふと、こんなことを聞くと、

「あした仕事休む気かな?」
「デートするなら夕方の用事をキャンセルしちゃおうかな?」

そんなことになるような気がして、未読のメッセージを「送信取り消し」した。
なにを取り消ししたのか気になるようだが話をごまかして教えない。

しかし、しばらくして「午前は○○、午後は○○」と返事が帰ってきた。

読んでたんじゃん。

案の定、午前の用事の場所あたりで、デイユースの話題になる。

でも、午後の予定をちゃんとこなすように、ランチだけの約束にした。

会うたびに彼女の予定をこわしてしまうと、これから誘いにくくなるから、予定はそのままで、空いてる時間だけデートする。

当日は、会社とは逆方面の電車に乗って、朝から彼女の住む街へ向かった。

しばらく電車を乗り継ぎ、いつもの彼女の帰りの道のりを体感する。

けっこう大変な思いをして、あいにきてくれてるんだな。

彼女の用事のある駅のカフェで彼女を待つ。

カウンターから外が見える席で、いつも彼女が行き来しているであろう駅の景色に、彼女をかさねて想像する。

初めてきた景色、しらない景色。
普段の生活をする彼女は、おそらく普通に見慣れた景色。

ゆめと現実の境目。

ほどなく彼女が現れる。

彼女にしたら、現実の街にいる、夢の中の存在の俺。

彼女もゆめと現実の境目を感じたようだ。

カフェで、どこに行こうかと相談。

駅前にある「インターネットカフェ」で過ごすことに。

カラオケもできるフラットな部屋を選択して、映画をみたり、ゴロゴロしたり、いちゃいちゃしたり。

平日やすみの贅沢な時間。こういうのもなかなかいいな。

そして、夕方の用事のある場所まで、路線バスの旅。

のどかな、みたことのない景色の中を、いつもこの景色の中にいる彼女と、いっしょに1時間ほどゆられる。

きっと、俺のみている景色とは違う景色を、彼女は感じているのだろう。

ゆめと現実の境目。

彼女は、用事のある場所のバス停で降りる。
おれは、そのまま、その先の駅までバスに残る。

バスの中で手を振る。

振り返ると、バスを見送る彼女がみえる。

日常のバスの景色。

その景色に普段はいないはずの、俺が乗っているバス。

これから、彼女は、ここで普段を普段としてすごす。

その景色に俺が入ってしまってよかったのか。

きっと、あの時はあのバスに俺が乗っていた。

そんなことを考えてしまうのではないかなって。

寂しくなりませんように。

ちょっと自意識過剰かな?

夏の約束

茅ヶ崎での一日デートをしてからそろそろ3週間。

夏の約束をした。

平日休んで1日デート。

今度は横浜のデイユース。

昼間からフラフラ街を歩くか。

ずっと部屋に閉じこもるか。

部屋は9時間使えるから、出たり入ったりかな。

現実逃避

いやなことがあると、それを考えたくなくて、現実を見ないようにする。
嫌なことに気がつかないふりをする。

気がつかないうちに片付けてしまって、なんとか嫌な気持ちを感じないようにする。

現実逃避

いまみている夢も、現実逃避のための夢なのか?

いままで、いつも、嫌なことは感じないように、楽しく生きているふりをして、自分を騙してきた。

現実から離れるために、スマホのゲームにぼっとうしたり。

ばかみたいにお酒をのんだり。

夜中までふらふら遊びまわったり。

寝てしまうと、めざめるたときに嫌な現実に直面しなければいけないから、夜更かししてすごしたり。

 

その流れの夢なのか?

逃げるために夢なのか?

 

それでも、なにかがたりないと感じるのは、きっと、それが必要だからだと。

なくてはならない、自分の一部だからだと。

そんなふうに感じています。

 

○○○○

 

口にしない4文字。

口にすれば、きっと彼女は無理をするから。