2人だけでいた。
夢の中に2人だけだった。
そこに、現実の2人の共通の知り合いが絡みはじめ、そこには彼女の旦那もいる。
今までは夢だけ見ていた関係に、現実が流れ込んでくる。
ほかの現実の人間との絡みを感じる。
夢の中では感じなかった関係を感じる。
そこがちょっと怖かった。
男女間だけではない、現実の姿や生き方を感じることで、自分が壊れやしないか、怖かった。
はじめの気持ち、ゆっくりと、いつまでも。
それを思い出すように。
ところが、彼女が少し壊れはじめたようだ。
まじめでまっすぐな彼女は、ゆっくりしているつもりでも、足元が駆け出してしまう。
駆け足だと、距離が離れてしまうよ。
走る内容や行動は違っても、離れないように速度はそろえておこうね。