彼のSNSを見て、
どうにかしなくちゃという思いになる。
それを口実に彼に会いたい。
どっち?
彼のために何かしたいから?
ただ彼に会いたいから?
違う。どっちかじゃない。どっちもだ。
朝から検診があった。
手術を受けてから定期的に受けている検診。
出かける前にお弁当を作る。
朝、インスタに画像をアップして
病院の後、会社の最寄り駅に向かうことを伝える。
こうしたいと思うと、それを抑えられない。
欲望を抑えられない。
そしてそれを彼は受け入れてくれる。
ダメって言われれば諦める。
でも、彼からは公園で一緒にお弁当食べようか?って。
強引な私を彼は優しく受け入れてくれる。
申し訳ないと思いながらも、
彼の優しさに甘えてしまう。
12時に公園でベンチに座っていると彼が歩いてくるのが見えた。
やっぱり可愛い。
なんでだろう、なんで可愛いって思うんだろう。
彼と並んでベンチに座る。
ふたりでお弁当を広げる。
奥さんが作ったお弁当が目に入る。
「食べる?」って差し出されたけれど、食べられないよ。食べたくない。
「そうなんだね。」
彼は私が作ったお弁当も食べてくれた。
ランチの後、彼と手をつないで
あと少しの彼の昼休みを過ごす。
彼は握った私の手に
ずっと唇を這わせて。
そこに意識を集中させると
きっと吐息がこぼれてしまう。
彼がつぶやく。
「このままどこかに行きたいよ。仕事したくなくなる。」
「キスしたい。」「ダメだよ^^」「だよね。」
お昼休みはあっという間に終わってしまう。
それでも、私は彼にあえて嬉しかった。
「会いに来てくれてありがとう。」
その言葉だけで十分。
またゆっくりあえるときを待とう。
「また、来ていい?」
「いいよ。」
「でも。しょっちゅう来ると面倒くさくなるから、時々にする。」
「そうなの?(笑)。」
ちょっとだけ、パワー注入完了。
でも、満タンには程遠い。
今度はいつあえるかな。
帰りの電車。
左手に残る彼の手の感触と
唇の感触の余韻
そして満たされた気持ちで
2時間の帰路は全然苦にならなかった。
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