甘えていたい

彼の腕の中で甘える心地良さ。

彼と繋がりながら、

意識が続く限りサイレントスマイル。

「なんで笑ってるの?」

「だって凄く気持ちいいから…」

言い終わるか終わらないかの所で、

また彼が私を揺らす。

優しく揺らされて、

激しく揺らされて、

ピタっと止まって、

そのまま私の中でうごめく。

それを何度繰り返しただろう。

彼ははてる寸前に

止まる。

ずっと繋がっていたいから、と。

「○○さんに会ったよ。変わらず可愛かった。」

私は彼の胸に顔を埋める。

「妬いてるの?」

「可愛かったなんて言うから。」

「そっか」

そう言って彼は嬉しそうに笑って、

私の髪を撫でる。

ずっとこうして彼の胸の中で甘えていたい。

今度はいつ彼の胸に甘えられるんだろうか。

今度会うのは私の夫や、

彼の友人、

共通の知り合いがいるとき。

私の想いが破裂してしまわないように。

そう願うだけ。

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