イベント会場で1日買い出しと情報収集で動き回った。
クタクタのはずなのに、心が軽いと疲れも感じない。
夕方、近くの予約していたホテルにチェックインしてすぐに、彼が最寄り駅に着いたと連絡をくれた。
部屋の呼びたし鈴が鳴り、
ドアを開けると彼が立っていた。
「ただいま」
荷物を置いて落ち着いた所で、
彼に抱きついた。
会えた。やっと会えた。
人の目を気にせず彼に会える事が待ち遠しかった。
夕飯は、ホテルの夜景を挑める中華料理店で。
夫婦のような、
秘密めいたような雰囲気を醸し出しているかもしれない。
そんなシチュエーションも楽しみながら、
食事を堪能した。
部屋に戻って彼が窓のそばで外を眺め、
私はまた後ろから抱きついてた。
彼のジャケット越しに伝わってくる温もりを
ただただ味わっていた。