オモイヲカンジル

彼の職場は決まったお盆休みがなく、

おのおのが好きな時に有給休暇を取る。

彼も時折そうやってお休みを取る。

思えば、私の住む街に来てのネットカフェ、

みなとみらいでのデート、

そしてランチデート。

彼は3日休んで、私に会ってくれていることになる。

休もうと決めた時に、

私の都合を考えて、

どういう会い方をするのが、

私が無理しないかを考えてから、

私に休みを取ったことを伝えてくれる。

突然会えることになった時の喜ぶ様子を

きっと彼は知っている。

私のために有給休暇を使わせるのがしのびなくて、

よく、休みたいから休むのさ。

君のためじゃない、僕のため。

そんな風に言ってくれる。

それでも、お休みを取って私に会おうと思ってくれることが、何より嬉しくて。

私が会いたいと思う時、

彼も同じように思ってる。

それを感じる時がある。

愛があるから、

好きだから。

それだけじゃない何かを感じている。

だからこそ、無理しない、のみこまれない、溺れない、そして辛くならないように。

ふたりが出会った16歳の時から、

ずっとずっと形を変えながら繋がって、

そして、それは、もっと果てなく、生まれ変わりながら繋がっているような。

きっとDNAでそう決まってるのだと思えるほどに。

いつでも出会える

それがふたりが無理をしない理由なのかも。

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