ミナトミライ④彼の指が

彼は連日の暑さと、

夏祭りの筋肉痛と少し熱中症気味にもなってるのか、

お風呂から立ち上がるのが大変そうだった。

少し寝ようね。時間はたっぷりあるから。

お風呂上がり、彼をうつ伏せにして上半身マッサージする。

あちこち痛いのか、

もーいいー、変わる!と。

彼にマッサージされて気持ち良くて、

でも、その気持ちよさが違う気持ちよさに変わって。

結局、その後は、何度も上り詰めて。

彼の指はなんであんなに器用に動くのか。

彼の指は私のことを知り尽くしてるかのよう。

彼の指さえもフィットする。

その気持ちよさに、

もうダメと言いながらも、

やめないでと懇願してしまう。

彼じゃないと。

そんな風になったのは、彼だけ。

もう一度お風呂に入って、ゆったり浸かる。

今度はホントに少し寝よう。

彼は寝付けないというか、寝たくないみたい。

彼の隣に寝て、彼に半分覆いかぶさる。

彼の脇腹あたりを優しく叩いているうちに、

スヤスヤと寝息が聞こえ始めた。

私も少しそのまま眠ったたと思う。

30分も寝てないと思うけど、

彼はだいぶスッキリしたみたいだった。

少し起きてテレビのチャンネル回して。

でも、また彼の胸の中に戻ってる。

彼の大きな胸に抱きついてるととても落ち着く。

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