ミナトミライ③~1ヶ月ぶりの。

9時間もホテルの部屋にこもっていたとなると、やった事の前後があやふやになる。

どのタイミングで何をしたのか、

あのプレイはどの後だったか。

お弁当を食べたあと、

少しおしゃべりをしていたと思う。

彼に教えてもらったアプリゲームを一緒にやった。

いつも思うのだけど、本当に彼は優しい。

私を急かすこともしない。

私に対してイラッとしたりもしない。

やりたいようにやらせてくれる。

ゲームしているだけでも、

彼の優しさに触れて、

彼の肩にもたれかかり、

ベッタリくっついて甘える。

お風呂入ろうかって立ち上がったところで、

また彼に置き戻される。

彼に身を委ねる。

とろけそうになるところで、

ほら、お風呂入ろうと抱き抱えられて立ち上がる。

彼の、彼自身がそり立っていて。

1ヶ月以上ぶりに彼と肌を合わせた私はもう抑えがきかなかった。

「お願い。欲しい。」

そして彼はにっこり笑って、

私をベットにそっと寝かせてくれた。

彼がゆっくり私を揺らしはじめ、

動きが徐々に早くなる。

朝から汗だくになって歩いていた彼の頭や顔やら、胸やら、

汗が吹き出し私に滴り落ちる。

私の髪や顔や胸やお腹と、

彼の汗で包まれる。

彼をぎゅっと抱きしめると、

まるで水の膜に二人で包まれているようだった。

彼の肩にキスをして舐めた。

彼の汗ならかき集めて飲み干すことだってできる。

だけど残念ながら、それは果たすことなく、

彼とお風呂で汗を流した。

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