9時間もホテルの部屋にこもっていたとなると、やった事の前後があやふやになる。
どのタイミングで何をしたのか、
あのプレイはどの後だったか。
お弁当を食べたあと、
少しおしゃべりをしていたと思う。
彼に教えてもらったアプリゲームを一緒にやった。
いつも思うのだけど、本当に彼は優しい。
私を急かすこともしない。
私に対してイラッとしたりもしない。
やりたいようにやらせてくれる。
ゲームしているだけでも、
彼の優しさに触れて、
彼の肩にもたれかかり、
ベッタリくっついて甘える。
お風呂入ろうかって立ち上がったところで、
また彼に置き戻される。
彼に身を委ねる。
とろけそうになるところで、
ほら、お風呂入ろうと抱き抱えられて立ち上がる。
彼の、彼自身がそり立っていて。
1ヶ月以上ぶりに彼と肌を合わせた私はもう抑えがきかなかった。
「お願い。欲しい。」
そして彼はにっこり笑って、
私をベットにそっと寝かせてくれた。
彼がゆっくり私を揺らしはじめ、
動きが徐々に早くなる。
朝から汗だくになって歩いていた彼の頭や顔やら、胸やら、
汗が吹き出し私に滴り落ちる。
私の髪や顔や胸やお腹と、
彼の汗で包まれる。
彼をぎゅっと抱きしめると、
まるで水の膜に二人で包まれているようだった。
彼の肩にキスをして舐めた。
彼の汗ならかき集めて飲み干すことだってできる。
だけど残念ながら、それは果たすことなく、
彼とお風呂で汗を流した。