ミナトミライ②

ホテルのチェックインを済ませ、部屋に入る。

彼と備え付けの空気清浄機を設置したり、

買ってきた飲み物を冷蔵庫に入れたり。

バックを入口のドアの近くのクローゼットに入れていた時だった。

彼に両手を掴まれてドアに押し付けられた。

首にキスをしながら、

ワンピースの裾をたくしあげる。

ブラのホックをはずし、

唇をあわせる。

いつの間にか開放された私の手は、

優しく彼を抱きしめていた。

スリップ姿のまま、湯船にお湯をため、

その間に買ってきたお弁当で昼食を済ませる。

その間に、彼が私の服をクローゼットにしまってくれていた。

2人で食べる横濱のお弁当。

一口一口、味わいながら食べる。

昔から食べ慣れているお弁当。

彼と食べるだけでとても特別なものに変わる。

きっとこれからも、在り来りな物でも、

彼と共に過ごすことで特別なものになっていくんだろう。

__________________________

彼のことが好きで好きでたまらない。

好きすぎて理由もなく涙が溢れる。

でも、それは悲しいからでもなく、

寂しいからでもない。

ただ嬉しくて。

彼の存在そのものが、ただ嬉しいだけ。

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