ホテルのチェックインを済ませ、部屋に入る。
彼と備え付けの空気清浄機を設置したり、
買ってきた飲み物を冷蔵庫に入れたり。
バックを入口のドアの近くのクローゼットに入れていた時だった。
彼に両手を掴まれてドアに押し付けられた。
首にキスをしながら、
ワンピースの裾をたくしあげる。
ブラのホックをはずし、
唇をあわせる。
いつの間にか開放された私の手は、
優しく彼を抱きしめていた。
スリップ姿のまま、湯船にお湯をため、
その間に買ってきたお弁当で昼食を済ませる。
その間に、彼が私の服をクローゼットにしまってくれていた。
2人で食べる横濱のお弁当。
一口一口、味わいながら食べる。
昔から食べ慣れているお弁当。
彼と食べるだけでとても特別なものに変わる。
きっとこれからも、在り来りな物でも、
彼と共に過ごすことで特別なものになっていくんだろう。
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彼のことが好きで好きでたまらない。
好きすぎて理由もなく涙が溢れる。
でも、それは悲しいからでもなく、
寂しいからでもない。
ただ嬉しくて。
彼の存在そのものが、ただ嬉しいだけ。