ミナトミライ①

彼が少し遅れると言うので駅前のカフェで待つことに。

ほどなくして、頭をポンポンと叩かれた。

いつも彼は私に近づく瞬間、気配を消す。

叩かれて振り向いた時には、既に彼は消えていた。

カフェのエアコンが効きすぎて寒くて、

彼に早く飲み物を飲むよう促して、カフェを出た。

外はとても蒸し暑い。

夜、本当に雨が降るのかな。

彼と運河沿いを歩く。

たまにお尻を撫でられ、胸をつつかれ。

手を繋ぐと私にいたずらできないから、

すぐ手を離されてしまう。

川沿いのベンチに座り、会話を交わした。

その後、どうしても彼と行きたかった宝飾店へ。

たまたまネットで見つけた、私と彼を表したかのような月と星のモチーフのリング。

彼に付き添ってもらい、リングを購入した。

彼と私は同じ星座で同い年。

誕生日ももうすぐくる。

ショップで、何かの記念ですか?と聞かれ、

誕生日なのでと、咄嗟に答えた。

買い物のあとは、横浜ならではのお弁当とお菓子を買って、

彼と私は9時間デイユースのホテルに向かった。

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