夜中にふと目が覚める。
心の中で彼の名前を呼ぶ。
でも、それでも気持ちが落ち着かず、
LINEをしてみる。
「起きているときもあるから、眠れないときは声かけて」という彼の言葉に甘えて。
すぐに返事が返ってくる。
「ちょうど目が覚めた。」
「私が名前呼んだから起きちゃったのかな？」
「そうかもね」

LINEのやり取りで、
彼と自然と、あの日の戯れについての話になる。
気持ち良かったことを正直に話す。
優しくて、
気持ちよくて、心地よくて、
溶けちゃいそうで。。。
そして不安なことも話す。

やり取りをすればするほど
思い焦れていく

LINEを送っても、
いつ既読になるかとiPhoneを見る回数が増える。
気にしてくれてないのかな？
干渉はしたくないし、ましてや束縛だってしたくない。
でも・・・気になって気になって仕方ない。
既読にならないため、想いをぶつけることができない。

私自身は、
彼とのLINEは1日の終わりにメールで自分宛に送り、
全て削除していた。

だけど、自分の想いを何もかも書けているわけじゃない。

気持ちを抑えてしまうため、消化不良を起こして
落ちてしまうことがあったり・・・。
それではふたりの関係が壊れてしまう。
ゆっくりゆっくり壊れないようにしたいのに。

そして思いついたこと。

インスタで、裏アカつくって鍵をかける。
彼だけをフォローして、彼だけがフォロワー。

そうして、好きな時に画像をアップして、
ハッシュタグで書きこんだ。
たったそれだけのこと。
LINEよりも安心感が増した。
見れるときに見てくれるだろう。
コメントは書けるときに書いてくれるだろう。

結局私が自分の気持ちをどこかに記すことで消化不良を防ぎ、
タイムラグがあったとしても
彼が読んでくれるだけで、ホッとできた。

名前は『・・・・』。

そして彼も『・・・・』という名前で裏アカをひらいた。
完全に誰からも干渉されない秘密のことづてツールができた。

それが私と彼の名前の由来。

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