左胸の傷のこと

出張ホストYには、後日報告をした。
「できたよ。大丈夫だった。彼にも説明した。」
「そっか、ちゃんと話したんだね。50代はまだまだ現役だよ。
諦めるのはまだ早いよ。でもね、そういう悩みを抱えている【月】くらいの人たちはいっぱいいる。俄然やる気がでてきたよ(笑)」

更年期で性欲が衰えるというのは聞くけど、
Yは「生理が終わっても関係ない。ずっと女性でいつづけるかは本人とパートナー次第。」と言っていた。

十分に潤っているのに膣が堅い、性痛があったのは、もしかしたら私の病気の投薬治療のせいかもしれない、とも思った。

 

 

女性ホルモンを抑制する薬による有害事象(治験薬が投与された際に起こる、あらゆる好ましくないあるいは意図しない徴候)はさまざまある。
ホットフラッシュ、体重増加、爪が薄くなる、睡眠障害、膣の潤いが失われ膣粘膜も萎縮しての性交痛など。
私自身、冬でも急に顔が熱くなって汗が出たり、維持できていた体重も5キロ増え、爪も根元を押すと凹むくらい薄くなった。
その症状は更年期の症状そのもの。
若い女性では生理がとまり、同じ状態になることもある。
以前、主治医に相談したことがあった。
「そろそろそういうお年頃でもあるからね。」
私の場合、薬を飲んでも飲まなくてもってことらしいけど。

そして実際、手術後、夫との性交はがたんと減った。

更年期と重なる時期。
そういうものだと諦めてしまうところだった。
薬を飲んでいなくても、そうなるのだと。

でも、彼に出会い、もしかしたら性欲は更年期とは関係ないって思う。
夫婦間では性に対しての倦怠期の時期ってことだけなのかもしれない。

女性としての悦びを未だ得られるということ、そしてこれからも。
彼にとても感謝しています。
年齢を関係なく、まっすぐ私を見てくれて、
お互いを求めあって。

 

ここで、少し私の乳がんについて触れておきます。

私はタモキシフェンという女性ホルモンを抑制する薬を飲んでいます。
私の乳がんはホルモン受容体陽性タイプ(ルミナール)でした。
増殖能力が低いルミナ-ルA、ホルモン受容体陽性乳がんの典型的なタイプ。
簡単に言うと、女性ホルモンを餌にして増殖するタイプということ。
そして脂肪も餌にします。女性ホルモンが減ると太りやすくなるけど、それもさけなくちゃいけない。
(性交による女性ホルモンの増加はないとのこと)
ステージⅠという早期発見で、リンパ節転移もなかったため抗がん剤治療はしていません。
部分切除と言う、乳房の一部を切り取る手術を行いました。
手術では取りきれなかった、検査でも見つからない微量の癌への攻撃として、放射線治療を25日間受けました。

私の乳がんは、今から約3年前の2015年2月に見つかりました。
健康診断で触診により医師がしこりをみつけたんです。
「ここ、しこりあるね。右にはない。マンモグラフィーはこれから?記しつけておくから、そこを撮ってもらってね。」
もし、その印がなかったら、マンモグラフィーで挟み切れなかっただろう場所。
左胸のちょうどブラのワイヤーが当たる部分にしこりができていました。
自分では、ましてや夫も見つけられなかった。
さわった感じでは、小さな消しゴムが、押すとぷにぷに動く感じ。
それまで兆候もあったことにその時気がつきました。
左胸の刺すような痛みが時々あったこと。
ブラのおさまりが悪く、すぐにはみ出してしまうこと。
そして、その時まで気がつきませんでしたが、
鏡で見ると、ワイヤーが当たる部分にひきつったようなシワができていたこと。

その後、精密検査でがん細胞が見つかり、治療に至りました。
ホルモン治療はあと2年半続きます。
ホルモン治療により再発率は低くなりますが、再発する可能性も多少残っているよう。
でも、多分、再発はない。
新たに初発で癌ができるのは、癌患者ではない人と同じ確率だと思う。
ただ、ホルモン治療ににより子宮体がんになる確率が増えてきます。
なので、子宮体がんの検査も半年から1年に1度受けてます。

左胸の傷は・・・そのための傷。
身体にメスを入れたことで、
時々奥の方に刺すような痛みがあり、うずくまることもあります。
傷痕はさわられてもあまり感触がありません。
(でも、彼に触れられているのを遠くのほうで感じるんです。それがすごく好き。ずっとさわられたくなかった筈なのに)
リンパ節転移を調べるため脇の下も切りました。
放射線治療で左胸を首の下から脇の下までやっていて、
放射線を当てた場所は、今も汗は出てきません。
リンパ節切除と放射線治療によるリンパ浮腫の後遺症も今後考えられます。
そのため、リンパを流すマッサージ等は受けることができません。
たとえば、ロミロミなど。

ざっと駆け足で説明をしましたが・・・・・。

乳がんと言っても、進行性のものもあれば、私のように増殖能力の低いものもあります。
怖がらず、とにかく早期発見で、適切な治療を受けることが重要です。

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